うつ病の人の気持ち【周囲の人に理解してもらいたい10のこと】

うつ病で、周りのひとに気持ちを理解してもらいたいと悩んでいませんか。また、あなたの大切な人がうつで苦しんでいませんか?

うつ病の人が、周囲の人に「こうしてくれると嬉しい」「こういうふうに言われてしまうとつらい」ということを10こまとめました。

これを書いている筆者も、うつ病を患っておりまして、家族や友だち、恋人の理解を得るのに苦労をしましたが、「〇〇と言ってくれると嬉しい」「〇〇というふうに理解してほしい」とできるだけ明確にはっきりと伝え続けることで、周囲の理解が得られるようになり、傷つくことが少なくなりました。

あなたの周りの人たちは、うつ病を理解したいし、あなたを助けたいのですが、うつ病の実態や事実が世の中であまり広まっていないだけに、対応がわからないだけでしょう。

大切な人がうつ病で苦しんでいるのであれば、この記事からなにかヒントが得られるはずです。

また、本記事を読んでいる本人がうつの場合も、この記事を読むことで、うまく言葉にならないつらくて苦しい感情を、周囲の人への伝えるきっかけとなれば嬉しいです。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと① うつは気分ではない

「ポジティブに考えなよ」「ずっと落ち込んでてもいいことにないよ」「環境に恵まれてるんだから感謝して生きたほうがいいよ」ーこんな言葉はうつの人にとって、絶望的です。

うつ病の症状によって、本人だってできればポジティブに考えたくても、物事をそのように受け取れないのです。

そもそもうつ病は、脳内の幸せホルモンといわれているセロトニンが減ることで引き起こされるといわれています。

私がうつで気分が落ち込んでいると周囲の人に相談すると、

家族「ポジティブに考えなよ」

わたし(好きでネガティブになってるわけじゃないのに。楽観的になれるなら相談してないよ・・・)

 

友だち「落ち込んでこもってばかりいないで、予定を入れて忙しくすれば?」

わたし(もうずっと仕事ばかりで忙しいのにこれ以上どう忙しくしろと・・・もう疲れて心もカラダもボロボロだよ・・・)

 

恋人「世界には恵まれないひともいるんだよ…。こんな素晴らしい環境にいるんだからもう泣くのはやめようよ」

わたし(それは全部あたまではわかってるけど、気持ちがついていし、涙が止まらないのに…)

とった反応が返ってきて、ほぼ理解が得られず最悪でした。私のことを思って言ってくれていることばかりなので、言い返すこともできず、こんな反応しか得られないなら自分がつらくなるだけだから、もう話すのはやめよう、とさらに殻にこもるようになってしまったのです。説明しようともかなりの時間がかかりました。

うつの人は、ただ気分屋や、心が弱くてでうつになっていることではないこと。物事を悲観的にとらえてしまうのは、”うつ”という病気が本人に起こしている症状だということを理解してほしいです。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと② うつにいつも理由があるわけではない

うつ病になったことがない人にはなかなか理解しずらいかと思いますが、うつには必ずこれといった原因や理由があるわけではありません。もちろん、大切な人との別れや、衝撃的な出来事のストレスによって引き起こされるということもありますが、そこに絶対的な理由があるわけではないことを理解してください。

例えば、健康にすごく気を使っている人が、突然病気をした。病気になった理由はなんだろう?その人がなにかからだに負担をかけていたのだろうか? ―考えていただければわかるはずですが、理由や原因は、あるかもしれないし、ないかもしれない。

うつ病も、誰でもかかる可能性のある病気です。

そして、うつ病にかかると、理由もなく悲しかったり、理由もなくやる気がなくなったり、理由もないのに涙が止まらなくなったり、特に理由はないけどしにたくて仕方なくなったりと・・・説明のできない感情に襲われます。

なので、理由は聞かずにそっとしておいてください。理由を問いただすのではなく、感情に寄り添ってください。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと③ 周囲のひとを傷つけたくない

うつの人は、自分の苦しんでる姿を大切な人にみられて、傷つけたくないし、あなたを失いたくないと思っています。「こんな恥ずかしい姿はみせられない」「こんな弱いやつだって知ったら、離れていってしまうかな・・・」「うつだって知ったら、わたしの家族や恋人は傷つくかも」と、うつの姿をみられまいと、我慢して、一人で全部背負い込もうとしてしまうのです。

そんな時こそ、周りの人は、どれだけ素晴らしいところがあって、どれだけ愛しているかを、うつの本人に伝えてあげてください。

本人が自分で自分の良いところがみえないなら、周囲の人が思い出させてあげればいいのです。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと④ 「うつ」と「悲しみ」は同じではない

うつ病で悲しみを感じることはありますが、一般的に想像する悲しさとうつは全く別物になります。

健康な人でも、なにか嫌なことやよくないことが起これば、悲しくなりますよね。

うつは、ずっとずっと悲しい、終わりのないトンネルの中にいるような状況です。それが、何週間も、何か月も続くのです。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと⑤ うつは本人のコントロールできることではない

うつ病の人は、うつ病になることを選んでなったのではありません。うつになることで、人間関係、仕事、人生に大きな影響が出ますが、それは本人の望んでいることではないし、うつ病の本人がコントロールできることではないのです。

何週間も悲しい気持ちや暗い気持ちでいたいと心から望んでいる人はいません。

うつ病という病気を患っていることはで、弱い人間であるという偏見は間違いです。

例えば、ガンを患って入院をしている友だちに、「あなたは弱い人間ですね」といいますか?むしろ、ガンと闘病しているなんて、なんて強い人間なんだ!と思うはずです。

うつの人に、「うつでいることをやめろ」ということは、ガンの人に、「もう明日からガンになるのやめなよ」ということと同じで、それは当たり前のことですが、本人のコントロールできることではないということを理解してください。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと⑥ うつが重荷になりすぎて、自分の存在をお荷物だと思い始めてしまう

うつ病の人は、よく、「こんなにいつも落ち込んでて、周りの人にとってはウザいし重いだろうな」「いつも暗くて泣いてるなんて重苦しい人だと思われてるにちがいない」「自分はなんて価値のない人間なんだ」なんて考えを起こしてしまいます。

しかしそれもただのうつの症状であるということ。

うつの症状であることを気にして、本人があまり周囲の人とコミュニケーションをとらないような状況に陥ってしまったら、周りの家族、友だち、恋人は、「あなたは重荷なんかじゃない」と思い出させてあげてほしいです。

うつ病を患っている人の存在が重たいのではなく、うつ病の人は”うつという病気”がすでに重荷で、重荷を背負って生きているのです。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと⑦ うつの人にとっては、日常のの当たり前がすごいこと

うつになると、明日もまた電車に乗れるだろうか、また会社にこれかな、週末友だちと会う約束をしてるけど、守れるかな、今日は布団からでれるかな・・・と、今までの当たり前が、とても難易度の高いことへと変化します。

例え本人が口にしなくとも、ご飯を食べれたこと、水を飲めたこと、コーヒーを買いに散歩に出かけたこと、朝部屋からでてきたことという小さな達成を、一緒に喜んで、その喜び分かち合ってください。

さらに、「今日仕事いったんだ~、すごいね!」「お昼たべれた?すごいじゃん!」と言葉にしていってもらえると、(あ、そんな些細なことまで見ててくれたんだ・・・)ととてもうれしい気持ちになります。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと⑧ うつでも気分のいい日やたのしいことはある

うつでも、昨日より気分がよかったり、体調がいい日もあります。買い物にいけたり、ちょっと遠出をしてみたり。

うつがずっと寝た切りの症状だと思い込んで決め込むのはNGです。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと⑨ 何気ない言葉が大きな支え

どうしてもうつの症状で引きこもりがちになり、悲しさやつらい気持ちに心を支配されてしまうと、周りがみえなくなってしまいます。そんなときに、ふと話しかけてもらえたり、「〇〇さんって、すごく△△なところがいいよね」「その服似合ってる!」「〇〇してくれて、ありがとう。すごく助かった!」といった何気ない言葉が大きな支えになったり、気付きになります。

私は精神を病んでSNSを完全にやめた際に、そのことを何気なく友だちにはなしていると、「すごい、〇〇さんって若いのによく考えてるし、強いんだね」といわれ、なんだか感動してしまったことを覚えています。その頃の私といえば、SNSなんてみんな気軽にできる遊びなようなこともつらくてできないなんて、心が弱すぎる、と自己批判をしていたので、その一言で自分の行動や、更には自分の性格にも自信が持てました。

うつ病の人が周囲の人に理解してもらいたいこと⑩ 毎日毎日、うつ病を治す努力をしている

うつ病の人は、毎日毎日、うつを治す努力をしています。ベッドで1日中横になることも治すための努力ですし、ご飯を食べることも努力です。

明日、明後日の一日一日が、自己ベストの更新なのです。

だから、うつ病の人のことを、「怠けているだけ」「心が弱い奴だ」などといったレッテルを貼ってみるのはやめてください。

終わりの見えないうつとの闘病、明日も生きられるのかわからない不安。一度「治す」と決意するだけでよくなるのではなく、何度も、何度も、「治そう」「治すぞ!」と毎日、毎分、毎秒決断し、行動しているのです。

それはとても「強い」ことですし、並みならぬ努力であることを理解してあげてください。

 

「理解してもらえる」ことがいちばんの心の支え

うつ病の人にとって、周囲の大切な人からの理解がいちばんの支えです。今日からすこしでも、病気について調べる機会をもったり、型や概念にとらわれず、うつ病本人の気持ちに寄り添うことで、本人はとても救われるはずです。

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