これってうつの初期症状?最近何をやっても楽しくないし、疲れが取れない。
女性として仕事も家庭もちゃんとやってきたはずなのに…と不安になっている方。
この記事では、30代女性のうつ病体験談をもとに、知っておきたいうつ病のことを紹介します。
コンテンツ
うつ病の人の顔つきと行動
もしもうつになった時、顔を見てすぐにわかるものでしょうか。
その答えは、NO。
うつ病と聞くと、ずっと気分が落ち込んで寝込んでいるようなイメージ。
悪化すると自分を傷つけてしまったり、薬を手放せなくなるんじゃ…と心配になります。
でも「非定型うつ」病は楽しいときなら体が動くし、笑顔にもなれるんです。
家族や友達から気づいてもらえないけど、自分では心に違和感がある。
前より仕事が楽しくなくなっている…。
そんな時は、きちんと自分の心と向き合うことをおすすめします。
うつ病の初期症状
どんな症状ならうつ病かもしれないの?
こんなセルフチェックがあります。例えば、
- 仕事や約束があるときはとても憂鬱だけど、自分の趣味の時間では元気
- やたら甘いものが欲しくなり、体重が増える
- 朝起きても疲れていて、手足が重い
こんな状態も、うつ病の初期症状。
でも、それってけっこう誰でも思い当たるんじゃ…?
じゃあ、こんなところもチェックしてみてください。
- 10時間以上寝てしまう日もある
- 逆になかなか寝られないし、夢をよく見る
- 「暗い」「寒い」「天気が悪い」などで、気分がすごく落ち込む
- 人の言葉にものすごく敏感になる
- ささいな他人の意見でも、強く反応する
- 自分にとって良くない状況を、人のせいにしたくなる
いかがでしょうか。
こうした項目にいくつも当てはまる方は、うつの兆候が出ているのかもしれません。
こうした状態を放置すると、慢性的なうつ状態に。
- 1日中気分が落ち込んで、力が出ない
- 食欲がなくなり、体重が急激に減る
- 何をしても楽しくなくなり、わけもなく涙が出る
- 自分を責める気持ちが強くなる
- 何に対しても無関心になって、表情がなくなる
すでに今こんな自覚があるなら、早急に専門家のカウンセリングを受けてみてください。
うつ病の体験談【30代前後の女性】
うつ病のきっかけは、様々な要因が重なっていることが多いです。仕事、家庭、人間関係…原因は一つではありません。
ここでは30代前後の女性が経験した、うつ病になるまでのストーリーを紹介します。
① 30代女性・筆者の体験談
まず私の例を紹介します。
このストーリーのポイントは3つ。
- 過去にキャリアウーマンとして頑張った自負(過信)があった
- 家庭の環境が大きく変わって、いくつもの諦め・挫折があった
- 家族、夫にさえも本音が言えなくなり、遠慮して自分を責めた
【私のストーリー】
23歳の頃、大手企業に転職し多忙な日々を過ごしました。
その時代には精神的に追い詰められたことも多々あり、多分うつになっていた時期もあります。(夕方に何度もトイレの個室で倒れていたり、眠れない日が続いたり。過食・拒食も。)
でも私には乗り越えてきた自負がありました。
30歳で転職をし、新しい業界で今までのように必死に働きました。同時に8年付き合っていた彼と結婚をしましたが、ここで私は別居婚の選択をします。
なぜなら夫と私、それぞれが新しい仕事を始めることになり「仕事の場所」の選択が全く違っていたから。
結婚式なし!指輪なし!同居なし!という、なかなか不思議な夫婦が誕生してしまいました…。
34歳で初めて責任のある役職を与えられ、私は仕事にますますのめり込んでいました。
でもSNSを見るたびに、結婚し子供と遊ぶ同級生たちの写真が…。昔から子どもが欲しかった私は、家庭を作るために仕事を控えて同居することに!
ずっと多忙に働いてきた私にとって、仕事を控えるということは超重大変化でした。
しかし役職があったため簡単に辞められません。
結局、片道3時間の通勤をする事態になりました…。
家に帰れない日は実家(職場の近く)に泊まらせてもらい、仕事を続けました。
大移動しながら、引越し直後の手続き(公共料金や役所手続きなど)も全部私がしていました。夫は仕事でほとんど不在…会話はいつもLINEという状況。
こんな特殊な私の家庭。
私の両親・彼の義両親はこの数年、ずっと私たちを心配していました。特に「THE・昭和!」な私の親は。
なぜ別居?なぜ共働き?なぜ女性の幸せを選ばないの?
そんな親の気持ちも察し、夫には前々から子供がほしいことを伝えていました。
でも、経済的な不安・私が家事ができないことなどを理由に彼からは「NO」の返事!
悲しいけど彼がそういう気持ちなら私はもっと稼がなくちゃ…。
そんな思いから、引越ししてすぐに副業を始めました。
結論をいうと、その副業はうまくいきませんでした。
慣れないPC作業でミスが許されない環境の中、本業もあるのでなかなか仕事が覚えられない。そこに方言の違いや従業員の方の個性の強さなど、いろんな要素に過敏になってミスが続きます。
たぶん、職場の方々をイライラさせていたと思います。
そして、私は仕事の弱音を夫に言えませんでした。自分の親にも、夫のご両親にも。
夫には、全部自分が選んだことだから責任を持てと言われていました。
私が弱音を吐いたら、夫は私をダメな女認定する。親は絶対心配する。
自分の親には、夫を悪く思ってほしくない。
彼の親には、夫婦がうまくいっていないと心配してほしくない。
夫には、仕事も家事もろくにできない女と思われたくない。
今まで自分はいろんなことを乗り越えてこれたんだから、今回も絶対大丈夫。
私はだんだん自分の気持ちを言えなくなり、副業の予定があるときは食欲がなくなっていきました。そのうちだんだん無表情になり、痩せていきました。
片道3時間の移動で、知らないうちに体力が落ちていました。
でも不思議なことに、本業をしている間は元気になれるのです。大爆笑もします。
副業を初めてからたった1ヶ月で、自分の心も体も変わったことに気づいていました。
でもまだやれる!と思い込む私。
私がカウンセリングを受けようと決意したきっかけは、2つ。
- 本業の先輩が心配して、メンタルヘルスについて指摘してくれたこと。
- 小さな理由で夫にキレられ、涙が止まらない状況になったこと。
私の場合、うつ状態になっても涙はすぐに出ませんでした。
自分が大声で泣く声を聞いて、やっとカウンセリングに行かなければならないんだと自覚しました。
② 40代女性の体験談
私のうつ病に気づいてくれた最初の方(職場の同僚)は、40代の頃にうつ病を経験したことがありました。
その経験から、私の変化に気づいてくれたのです。
自分がうつ病になったことから、その後何人か40代でうつ病になった方の話を聞くことができました。
私なりに気づいた彼女たちの共通点は
- 事情が非常にセンシティブ
- 「女性特有の悩み」とも言えること
- 環境や時代背景がそうさせていたかもしれない
です。
【彼女たちのストーリー】
ある方の場合、生まれ育った田舎の狭い世界の中で結婚します。
相手はバツイチ子持ち(お子さんは母方へ)の男性なのですが、田舎の噂はおかしい方向に流れて…。Aさんが男性を横取りしたと言いふらされたそうです。
でも持ち前の「私は大丈夫!強い女性なんだから!」という気持ちが後押しして、ご近所との関係を回復していきます。
しかし努力している奥さんをよそに、子どもが生まれてもご主人は仕事でまったく家庭のことに参加せず。
しかも夜な夜な同僚を家に招くのでストレスがMAX に!!
そこに子どもが病気がちなことで、体も心も壊してしまいます。
ある方のご主人はモラハラ。
不妊治療も長引き、協力してくれないご主人に強く言うこともできずに時間が過ぎていきます。
ついに体も心も壊してしまいますが、これで不妊治療から逃げる理由ができたと思ってしまうほどメンタルヘルスはボロボロだったそうです。
そんな中、ようやく授かったお子さん。でも発達がゆっくりということでいつも心配に…。
ご主人のモラハラも加速して、離婚もさせてもらえないままうつ病と戦ったそうです。
私が印象に残っている方は、ご近所に住んでいた主婦の方です。この方も40代でした。
重度の躁鬱(そううつ)病になっていましたが、自分の子どもやご近所仲間の前では明るいママでした。
しかし、ご主人や同世代のママ友の前では泣き叫び、入退院を繰り返していたそうです。
具体的な原因はわかりません。
でも一度だけ彼女が、「私が弱いからいけないのよね…」と言っていたのを聞いたことがあります。
子どもの習い事や進学を控えた中でのお金の問題、体が弱くて子育てに自信が持てないこと…。いろんなことが噂されていました。
印象に残っているのは、大人たちが「あの人は線が細い人だから…」という言葉。
原因がわからないうつ病の人に、周りは「あの人は心の線が細いんだ」というレッテルを貼って理由付けするんだと思います。
表に出せない理由があって、心をやられてしまうケースが40代では多いのでは?
- 夫のこと、子供のこと、親のこと
- お金のこと、自分の仕事のこと
- 病気・介護のこと
何歳の人でも周りに言うことが難しい問題を、40代では多く抱えていくのかもしれません。
子育てに参加してくれない…。なかなか離婚させてもらえない…。
きっと40代以上の世代には、こんな人に言えない悩みから心を病んでしまう方も多かったのでは。
そして現代の40代。
考えてみると、SNSも使うし美容にも気を配っている。
現代の40代は、同世代を羨ましいと思ってしまう環境や自分が悲しく見えてしまう環境かも。
今まさに40代の方、これから40代に向かう方。
こんな環境から早く離れるための工夫も必要かも?
③ 35歳女性の体験談
さて。
筆者と時を同じくして、身近な友人もうつ病になってしまいました。
このストーリーのポイントは3つ。
- 人間関係(職場のハラスメント被害)
- 30代後半に強く思う、仕事・将来への感情
- 診断後、体力の問題&病気との付き合い方
【彼女のストーリー】
彼女は派遣社員として勤務していました。
職場にも慣れ、だんだん仕事を覚えた彼女は彼女しかできない仕事も任され始めます。そんなとき、仕事である男性の補佐をすることになりました。
彼は彼女に好意を持ち、だんだんその気持ちを隠さなくなりました。
最初は普通に会話をするだけだったのに、連絡先を交換すると直接好意を伝えられるようになりました。
彼女はやんわり断ったのですが、彼の気持ちは止められなかったよう…
好意がエスカレートし、最終的に彼女に届いたLINEには「殺す」の言葉が。
彼女は思いがけないところで、ハラスメント被害者になってしまいました。
職場の上司・派遣会社の担当者にも相談しましたが、彼に何かされるのではという不安にいつもつきまとわれます。
彼女には派遣社員の間にスキルアップして、次は正社員を目指したいという目標がありました。
30代半ばの今、彼氏もいなくて結婚の予定もない。
だからしっかり仕事を身につけてステップアップしたい。
後日談ですが、みんなができていることが自分はできていないプレッシャーといつも戦っていたそうです。
仕事を投げ出してはいけない、でも何かあっても逃げられない。この緊張感をいつも持っていました。
しかし…。
事情を理解してくれていた同僚も退職することになり…彼女の不安は頂点に達しました。
これを機にうつ病の診断をされ、以前少し患っていたパニック障害も再発。
体力がどんどん落ち、PMSなども強くなっていきました。
彼女が大変だったのは、うつ病と診断されたあと。
食事が喉を通らず、楽しいことが考えられないと気持ちが落ち込んできます。
そこに誰かが何を言っても「でも私にはできないんだよ!」という気持ちが芽生えます。
特に家族に何かを言われたとき、心が敏感に反応したそうです。
負の感情に包まれたまま、体力がどんどん落ちていくと「情けない」と自分を責めます。
…この繰り返し。
複合的なストレスが、複合的な病気を引き起こしてしまった。だから、この辛い状態が一時的なものか持続的なものなのかわからない。
病院に行ってもはっきりした症例がないと言われたり、薬を飲んでも効いているのかわからなかったり…。
おしゃれをして気分転換したくても、服のサイズで自分が痩せていると実感。
そしてまた落ち込む…。長くこの葛藤がありました。
でも彼女は今ひとつひとつの症状に向き合って、ゆっくり治療する方針にしているそうです。
今大切にしているのは、あせらないこと。比較しないこと。
好きなことを思いっきり楽しんで、仕事も新しいことに挑戦するために動き始めました。
外出先でパニック症候群の症状が出た時も、落ち着いて対処。もしものときのために薬はお守りとして持ち歩いていますが、自分なりの改善方法を見つけているよう。
④ 20代後半女性の体験談
ここでも、複数名の体験をひとつにまとめて書きます。筆者の職場(前職含む)の後輩女性たちが中心です。
このストーリーのポイントは2つ。
- 人間関係において、唯一無視できないストレスポイント
- 早くその場を離れる決断
【彼女たちのストーリー】
「あらゆるタイプの人と多く接する仕事」 それが彼女たちの共通点でした。
社会人として人間関係をスムーズに過ごすため、時には妥協して自分の気持ちを曲げることもあります。
しかし、どうしても我慢できないストレスポイント…それを我慢することが強いストレスにつながります。それは誰でも1つは持っているもの。
20代女性が仕事で抱えがちなストレスポイント。例えば
- 自分の適正とは違う仕事を与えられて、思うように仕事ができない
- 同期や後輩と比較して、自分が情けなくなる
- 上司や取引先に意見できない環境
- 業務時間外にも仕事(or飲み会)を強制
- 性格がどうしても合わない先輩とぶつかることが多い
などなど。
こうしたストレスポイントを長く我慢して、うつ病になってしまうケースは多いです。
具体的に…
- 常に誰かの悪口を言い、その人の前ではニコニコしている上司の二面性を見続けて精神的に不安になり参ってしまった人
- 新卒や第二新卒で入社し、期待に応えたいと思っていたのに仕事がうまくできなくて自分が嫌になった人
こうしたとき、「ストレスから逃げる」ことを選んでください。
逃げることはよくない…というのは、現代の考え方としてはもう古いのかも。
逃げても、次にもっと自分にとっていいことが待っているなら結果オーライ!!
- 実はダンサーの夢があった。気分が落ち込んだ自分を助けてくれたのはやっぱりダンスだったから、もう一度ダンサーとしての夢を追います!
- 結婚と仕事の焦りの中で、ずっとみていた結婚情報誌にインスパイアされた。ウェディングプランナーの仕事をハワイでやりたいから、転職します!
- うつ病になって休職して、復職した。でもやっぱり自分にとって新しいチャレンジをしたいからワーホリで外国に行く!
…という後輩たちもいました。
彼女たちも、仕事がきっかけでメンタルヘルスを患いました。
でもそれをバネに、「今の環境から逃げる(離れる)」ことを選びました。
彼女たちは今すごく明るくなりました。
自分が楽しく仕事をしていたら結果的に周りにもハッピーなオーラが伝わって、職場全員のメンタルヘルスが向上するはずです。
【うつ病】30代が20代・40代と違うポイント
筆者自身がうつ病になり、30代ミドルになって感じること。
30代のうつは20代・40代のうつ病とは原因が違うのではないか。
20代という時期
20歳をひとつのスタート地点と考えてみてください。
大学生や社会人2〜3年目までは憧れの芸能人や先輩…つまりロールモデルや理想像があったりして、はやくそんなふうになりたいモチベーションがあります。
25歳前後から結婚を意識したりして、30歳までに結婚したいな〜なんて理想があるかも。
20代でうつ病になってしまう人もいるでしょう。
でも、30代の私の意見では20代での選択肢はまだまだ多いと感じます。
ワーホリだって、20代ならOK!というケースが多いですよね。転職も35歳以下の女性…というケースは多いです。
20代は、新しいチャレンジが何回もできる。社会もチャンスをくれる。
筆者個人の意見ですが、諦めないでゆっくりでもいいから回復してチャレンジして欲しいと思います。
30代になると…
30歳になるとき、私にはロールモデルがいないかも?と気づきます。
「30代」って一言で言っても、この年代ではかなり多様性が生まれています。
憧れる有名人がいても、似合うものやスキルが全然自分と違うって頭でわかっています。
友達と自分を比べても、好き嫌いの価値観も全然違う。
結婚や出産も含めると、自分と同じ人なんてもういないんじゃないかという気になったり。
20代のときの憧れの先輩も、もはや雲の上のような存在のよう…。
自分と同じ道を選んで、同じような環境で年齢を重ねた憧れられる先輩。
そんな人がいる方はラッキーです!
30代になって怖いなと思うのは、目標を見つけてそれに近づきたいモチベーションが下がってくること。
理想と現実は全然違う…と諦めムードが出てきます。
目標が「結婚する」「母になる」とかだと、1人で叶えることもできません。
だから、家族や友達に相談できない。
子供がいる人には私の気持ちはわからない。仕事ができる人にできない人の気持ちはわからない。
引越しや結婚・出産で退職したことがうつ病の引き金になることもあります。
環境の変化に心の変化がついていかない。
先が見えない、考えられない。考えられる1つの道の先にしか未来がない気がしてしまいます。
他人の芝生がよりいっそう青く見え始めてしまうのが30代じゃないかと思うんです。
それで自分が情けなくなってしまう。
でも30代でメンタルヘルスを考えるとき、「焦らない」がとても大切なキーワード。
30代って、年配の方には「まだ若い」。
きっとそうなんだと思います。まだ若くて、チャレンジはいくらでもできる。
未来に進む道は1本だけじゃありません。
30代までの間もきっとそうでした。自分に余裕がなくなって、その考え方を忘れているだけ。
挑戦・選択ができなくなる不安に気をとられるなら、今できることを広げることに目を向けよう…。
30代のうつ病経験は、そんな気持ちを持つ余裕が必要なのだと教えてくれます。
40代の10年間
40代以降の先輩たちと話していると…。
悩みはもっと個人的でデリケートになってきます。借金とか介護とか病気とか。
40代前半なら不妊治療などもあるでしょう。
相談できるできないのレベルじゃないかもしれません。自分で解決できることじゃなくて、誰かの力を借りて解決しなければいけない。
40代の10年は、そのときに孤独にならないで誰かに相談できることが必要な年代。
筆者が思う年代別の比較
うつ病のきっかけになる理由は人によってバラバラだったり、2つ以上が複合的になっていてわかってもらいにくいことがあると思います。
30代は自分で自分がわからなくなる年齢でもあると思います。
体(体質)も変わってきます。
20代よりも相談できる相手は少なくなっているかもしれません。
でも怖がらずに相談してください。
勝手な偏見を持たずに、カウンセリングも受けてみてください。
40代以降、「1人では解決できない問題」ができる前の準備と考えてもいいのではないでしょうか。
30代の心は20代よりもきっと複雑。
1人でも理解してくれる人がいればラッキー、ぐらいのレベル。
でも40代以降のもっと大きな心に成長するための、はしごみたいな期間だと思います。
今強くなれたら、きっとこれからの自分は強くなれる。
そんな自信をつくるための時間、つくるための試練がうつ病かもしれません。
【30代女性】うつ病の治療と、社会復帰
じゃあ、どうやって社会復帰をすればいいのでしょうか。
もうしっかりメンタルヘルスが整えられていて、お薬も飲んでいない方の再就職。
30代を40代になる前の準備と考えるなら、思い切って転職や独立を考えてもいいのでは?
転職をするなら、今までのスキルを活かすことももちろん大事。
でも、メンタルヘルスの観点からすると30代は「働き方」重視で仕事を選んだっていいんです。
楽してるような気がする…というのもあなたが作り出した心配で、本当は誰もそんなことを悪く思ったりしません。
短い時間で多くのお金を手にすることは、今まで自分が頑張ってきたことの証明。
そのための努力をあなたは十分しています。楽をする資格がある。
だから自分に厳しくしすぎないで。
40代以降の自分がゆったり・しっかり仕事をしていくために、30代で思い切った働き方改革をしてみませんか?
そして、まだメンタルヘルスに心配がある方。元の職場への復職のケースもあるでしょう。
そんな方は独立や他業種の転職はあまり考えず、自分のペースをもう一度作ることを考えましょう。
うつが自分の焦りや心配、他人との比較が原因だったなら自分に集中することが本当に必要。
もし子供や家族が理由で自分の時間をうまく作れないことが、うつの原因になっているとき。
そこは家族としっかり話して協力しながら、社会に出る時間を作ってください。
自治体の支援や電話相談をすることも、全然はずかしいことじゃありません。
自分の心を正直に話せる場所って超大切。ゆっくり社会と繋がっていきましょう。
最近ではうつ病への認知も上がってきて、不安や気持ちの落ち込みがある方への就職サポートサービスもあります。
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もう一度気合いを入れて復職!
でも元の業界や職場がやっぱり合わないと思うなら、もうそんなところはポイしましょう!!
自分にワンチャンス作ったあとで無理なら、本当にもう無理です。
新しい気持ちで新しいところへシフト!
その時は「正社員じゃなきゃいけない…」「フルタイムじゃなきゃいけない…」と、自分に厳しいルールを作らないで。
フラットな気持ちで新しい業種を探したり、第三者の目線で企業とマッチングしてくれるところを探しましょう!
こんなふうに話している筆者も、いまだに薬を飲みながらゆっくり社会復帰しています。
もうすぐうつ病と診断されてから1年になります。
正直、もっと早く治ると思っていました。でも先生はゆっくり減薬していきましょうとのこと。
- いつも寝る前に薬を飲んでいるとき。
- 天気が悪くてなかなか起きられないとき。仕事がうまくできないとき。
- 夫や家族に対して本当に小さなストレスでイライラしてしまうとき。
「半年ぐらいで断薬できて、またバリバリ働けると思っていたのに!!」
「うつ病が再発したんじゃない⁉︎と思うぐらい、体がおかしい日がまだあるなんて‼︎」
そんな時はイライラしてやっぱり自分を責めそうになったり、情けなくて涙が出そうになります。
でも!!
私もこの1年で開き直ることを覚えました。こんな時は薬に頼っていいということもわかっています。
「うつ病の薬」と聞くと怖いものと思いがち。
「精神安定剤」とか「睡眠薬」とか…負のイメージが漂う…。
でも私が飲んでいる薬って、脳のセロトニン(幸せのホルモン)を感じてリラックスするシステムを整えるもの。
それに神経伝達物質をうまくキャッチできるようにするもの。
つまり不調だった機能を元に戻すため、ただそれだけのものでした。
それに「睡眠不足」って、けっこうメンタルヘルスにとって重要なこと。
私は「睡眠導入薬」じゃないですが、薬の副作用をうまく利用して眠ることをアドバイスされました。
私自身もうつ病になる前は、偏見を持っていました。
「薬を飲みながら働くなんて、ちょっとなあ…大丈夫?」みたいな。
でも、意外に薬を「お守り」として持ち歩いている方がいます。
フラットに考えると、頭痛薬や胃腸薬を持ち歩く方っていますよね。それと変わらない感覚。
いつだってネガティブな思考を作っているのは自分なのかもしれないですね。
最近はそんな自分を自覚したら「視野が狭くなってるよ〜」と自分に語りかけています。
これでもまだ、うつ病って強い薬を飲まされて大変なことになるんじゃ…と不安になっている方。
今の不安が大きくなる前にクリニックへ!体も心も本当にSOSを発しているかも。
放置すればするほど、状況は悪くなるばかり。
前代未聞の病気が自分のところにやってきているのに、素人がいろいろやってもダメ。
一人でわからないことを悩むより、最小限のお薬ですむ方法をお医者さんと相談しましょう。なにより安心できます。
「社会復帰」
このゴール設定を厳しくするのも、やさしくするのも自分次第。
でも一度でもうつ病を経験したなら、やさしいゴール設定から始めてください。
自分にやさしくすること。
それが他人にやさしくなることにつながって、何が起きても動じない女性への近道だと思います。
30代女性はいろんな道を進んで悩み多い年齢ですが、みんな強くて美しい40代へ向かっている最中です。
私もがんばりたいです。一緒に、ゆっくり素敵な女性になりましょう。